おんなのこ

女の子が消耗品の如く扱われる世界になった

 

クラスの男子は自分が権力者かのように振る舞い、無意識下で女子たちにセクハラ発言をしていることに気がついていないし、気がつくこともないだろう

なにせ、その言葉を受け、喜ぶ女もいるからだ

 

だがそれはほんの一部に過ぎない。側から聞こえてくる会話は気持ち悪いし、会話には留まらず教室を巻き込んだ演説になるといくら耳を塞いでも聞こえてくる。

どこからそんなエネルギーが沸くのかと疑問に思うほどの奇声は、耳を超え、胃をかき乱し、口内を傷だらけにした後、頭の中で地震を起こすよう。

 

気持ち悪いほどに人間ではない

 

そんな奴らがこれから高校を卒業して社会へと旅立つ。なんて屈辱。

奴らの餌食となるわたし以外の人がどうか心安らかに居て欲しいと願うばかりだ。

奴らに挟まれ、肩身の狭い思いをしながら、教室を飛び交う消しカスと同化したわたしにはもう言葉を発することすら忘れてしまった。

 

自分がどのようにして他人と接していたのか忘れてしまった。

わたしが奇声に耐えきれず枕寝入りしたときに聞こえる悪口も、なんにも悪くない女の子に向けられる嘲笑も、いきなりぶつけられる得体の知れない物体も、気持ち悪い要素以外になんにもなり得ないことに早く気付くべきだ。

改善する前に、息絶えて欲しいと思う。

殺しはしない、奴らの犠牲にだけはなりたくないのだ。奴らのせいで人生をこれ以上狂わせたくないのだ。

 

拝啓てめえら、もう諦められてるぞ。

 

ここ最近のわたしは男の人に人生を狂わされられている。もちろん、悪い意味でだ。

わたしに悪意を持つもの、又はキモいほどの好意を持つもの、どちらもわたしの世界には要らない。結局、女のわたしの気持ちを少しでも理解できるのは女の子で、いつも助けてくれて話を聞いてくれるのは女の子だ。

例外もあるだろうが私の場合は。

辛いといえばそれまでだろうか。わたしの推しは男の人だしもう40にもなった。

それでも彼は優しさを持ち合わせている。(キャラなどあるだろうが、彼は私たちに夢を与える仕事をしているので私はまんまと見えている彼に騙されていようと思う)

努力を惜しまない性格はわたしと真逆でストイックだった。ときには緩くすればいいのにとさえおもうほど、彼は抜かりない。

加えてお茶目や天然な所、ニコニコした笑顔、喋り方や行動、考え方や顔、正直完璧人間だった。わたしの理想そのものだった。付き合いたいわけではない、彼はわたしの""美""そのものだった。

 

きっとわたしは夢を見ている。

そして夢と現実を無意識のうちに比較してしまっているのかもしれない。夢は所詮夢、妄想かつ、2次創作の世界だ。

2次創作に現実を突きつけるのは無粋である。そう、わたしが抱くこの葛藤やら憤りやらは、持つべきものではないのかもしれない。

捨てられるものであれば今すぐ捨てて無になりたいところだが、それも無理な話だった。

 

わたしはこの夢と現実の狭間で酔って吐きながらしあわせそうな人間を見ては中指を立てる人生を送るのかな。

 

それは気持ち悪いな。ピースにしよう。嫌味なピース、あなたにはそれで充分でしょう。